中国留学生15人が禅寺にホームステイ
日時
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2003年12月23日 (火) 〜26日 (金)
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ホームステイ先
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静岡県・泉龍寺
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協力
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実践桜会静岡支部長 鏡島眞理子氏
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母校実践女子大学は、
北京広播学院からの留学生を受け入れています。そのうち男子学生4人を
含む14人が、黄美華先生に引率され去年12月23日から26日まで、静岡県庵原郡蒲原町にある禅寺曹洞宗
泉龍寺にホームステイしました。日常生活とは、一味違った日本を体験しました。
 
この企画は、
泉龍寺ご住職の奥様で、実践桜会の静岡支部長である鏡島眞理子さんが、桜会の提案に 快くお引き受けくださったものです。
「冬休みをどう過ごすのかしら?」「こちらは、お寺
ですから宿泊と食事は何人でも大丈夫です。ご希望の方は、どうぞ」 と留学生を気遣っておっしゃってくださいました。
23
日、道中日本晴れの富士山に見守られ、無事到着。部屋割りのあと本堂に集合。若松理事長が、鏡島さんをはじめ多くの人の協力があって実現できた企画な
のでいい経験が出来るようにと学生に話しました。
住職の鏡島元昭さんの歓迎のことばに続き、学生を代
表して、梁博さんが、よろしくお願いします、と、日本人と変わらないスピーチで、和やかに交流が始まりました。
鏡島眞理子さんは、
○ 食事の準備・後片付けは、交代ですること
○ 起床〓洗面後、本堂で仏様にお早うのご挨拶
○ 夕食の後は、住職の講話〓座禅
など、禅寺ならではの経験が出来るように配慮してくださいました。
また
一方クリスマス〓イブには、チキンとお嬢様方手製のクリスマスケーキ、幼稚園児と一緒に、みかん狩・お茶のお点前、注連縄作り等盛りだくさんの行事があり
ました。
  
  
- 写真上段 =
朝食の準備。メニューは目玉焼きとサラダ、ご飯、お味噌汁
- 写真下段 = みかん狩りで幼稚園児と
学生たちも、鏡島さんご一家上げての歓迎にこたえて、境内の掃除を勝ってで、可愛い幼稚園児のミニコンサート・お茶会のお返しに
中国の歌を歌うなど精一杯
つとめました。
お別れの日には黄先生の指導のもと、一台電車を遅ら
せ、丁寧にお掃除をすませました。 母国では、一人っ子政策で、大事に育てられ、家事に慣れない学生も一生懸命過ごした4日間だと思います。
実践桜会では、出発駅からの引率や行事などのお手伝
いをし、楽しくも得がたい経験をしました。
参
加した学生からホームステイの感想をいただきました。一部をご紹介します。
梁博と申します。留学生として日本に来て
から、この一年間いろいろお世話になりました。
今回も桜会のおかげで、静岡のお寺で三泊四日のホームスティーに行きまし
た。人生の初めての修行体験としてとてもよかったと思いました。
実は最初の時あまり気に入りませんでした。何故かというと、ちょうと
christmasの間し、肉も食べられないそうだ。何とか嫌になった。しかし、もうちょっと考えて、これはなかなか日本文化を体験のいいチャンスだと思
いました。最後はこれを目指して、楽しみに静岡の蒲原に着いた。本当に静かなところでした。十分ぐらい歩いて、やっと着きました。ご主人は立派なお坊さん
ですし、奥様も本当に優しかった。
この三泊四日の修行は本当にいい思い出になりました。いろいろお世話にな
りました。ありがとうございました。
留学の斉懐瑾と申します。この間、静岡へ
のホームステイーの機会をいただいて、本当にありがとうございました。ここで、今回のホームステイーについて感じ
たことを言いたいと思います。
お寺に住んでいるのは初めてです。その四日間、勉強でも生活でもいろいろ
体験して充実な毎日を送っていたと思います。
わたしはお坊さんたちが座禅したり、お経を読んだりするのは禅だと思いま
したが、実際にお寺で生活してみると、修行や禅というものはそれだけでなく、ご飯を食べることや掃除や寝ることなど、つまり普通の生活でやることは全部禅
だということが分かるようになりました。
だから、自分たちがご飯を作り、お寺を掃除するということは当たり前だと
思われます。座禅をするのは自分の根性を鍛えることができると感じました。特に、最後の座禅時間が伸びられて、私は何回も諦めようと思ったけど、今回は素
晴らしい体験で、自分に対する挑戦になれるではないかと思うと、なんとか我慢して最後までやり通しました。
自分の手で摘んだみかんがずっとうまいですよ。可愛い子供たちの歌声をい
つも耳のもとで聞こえていますよ。この四日間本当に美しい思いでになりますよ。
(濱/実践桜会広報部)
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